第九章・・・舞踏会

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●パーティー会場で蝋燭の火を消している女性     舞踏会中央で開催されているパーティーで蝋燭の火を消しているのは、ビクトリア・アビガイル・ボウフォントという女性である。 彼女は1851年2月27日に生まれ、後に誕生するマスター・グレイシーの叔母にあたる人物であった。 彼女はフランスで育ち、1873年にアメリカへと渡り、周囲からの人気を博した。 そんなビクトリア夫人であったが、彼女はマダム・レオタのことが大嫌いで、その証拠に彼女の交霊会を中止させたりする等の嫌がらせ行為を行っていた。 マダム・レオタは怒り、ビクトリア夫人に向かって「あなたは13年後に死ぬだろう」と予言めいたことを叫んだ。   が、剛毅なビクトリア夫人はマダム・レオタの言葉を歯牙にもかけず、そのまま13年が経過した・・・   ビクトリア夫人はどうなったのか、それは今ある夫人の姿を見て明らかであろう。
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