第九章・・・舞踏会

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●銃で決闘している二人の肖像画     舞踏会場の上のほうで、肖像画から飛び出し銃で撃ち合っている亡霊は、一人はエチエンヌ。もう一人はアントワンという名前である。   彼らはどちらとも裕福な家に生まれ、名門学校で騎士道を学び、上流階級の教育を受けた。   彼らは家が隣同士だったこともあり、幼き頃から非常に親しく、一緒に遊んだりしていた。   そんな仲の彼らだったが、マダム・レオタとの出会いが二人の人生を大きく狂わせた。   彼らはマダム・レオタに恋をしてしまい、その衝突で長年の友情は崩壊。 彼らは最終的に銃で決闘を行い、マダム・レオタを手に入れようとした。       が、二人の腕は互角だったため、相撃ちとなりお互い死んでしまった。   しかし彼らは諦めきれず、死んで亡霊となった今もこうして決着をつけようとしている・・・
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