第十章・・・屋根裏部屋

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ドゥームバギーは舞踏会場を抜ける。 次に訪れるのは屋敷の屋根裏部屋である。   薄暗い屋根裏部屋には、ありとあらゆる物が乱雑に置かれており、その中をドゥームバギーは進もうとする・・・         ギャッ!!     急に悲鳴が聞こえたかと思えば、目の前の家具から亡霊が飛び出してきた。     幸い我々を歓迎代わりに驚かせただけであろう。危害は無かったが、予期せぬところから飛び出されては誰だって驚くものだ。   家具の後ろに注意しながらドゥームバギーに身を任せる我々。 すると、どこからともなく   ドクン、ドクン、ドクン   低い音が響く。 次の瞬間、ドゥームバギーの前に現れたのは、この世の者ではない、花嫁姿の亡霊。 音は彼女の赤く光る心臓から鳴り響いていた・・・
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