The Haunted Mansion’s Story

第十一章・・・墓場

●グリム・グリニングゴーストを歌う五体の胸像

墓場の中盤に出てくる五体の胸像は、右からフェニアス・ポック、アンクル・セドノア、ロロ・ラムキン、ネッド・ナブ、カズン・アルジャーノンという名前で、五人はマスター・グレイシーと学友であった。

五人は在学中音楽グループを結成していたが、卒業と同時に解散し、別々の道を歩むことになった。

だがあるとき、マスター・グレイシーの家で同窓会を開くこととなり、マスターは五人の友人を含む多くの学生を招待した。

野外で行った同窓会は雷雨にもかかわらず大盛況。
フィナーレに差し掛かったとき、フェニアスをはじめとする五人の卒業生は締めくくりに歌を歌うことになった。

歌の題名は「グリム・グリニング・ゴースト」。歌い終わった彼らだったが、テンションが上がりまくっている卒業生たちを前にアンコールに応じることとなった。

しかしその時、凄まじい雷鳴が響くと思いきや、閃光がきらめき雷は五人の歌手を直撃してしまった。

五人とも即死で、主人は責任を感じて彼らを厚く葬ると同時に彼らの墓の上に胸像を置いたのである。