第十二章・・・地下室

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一方別行動だったガスは一命を取り留めたが、仲間を失ったショックは大きく、それは彼の歪んだ心にさらなるダメージを与えた。   彼は民家で盗んだ鉈で道行く人々や動物たちを虐殺してひたすらある場所へと向かった・・・     自分の家である。   彼は自分を虐待して刑務所送りにした両親を抹殺し、行方をしばらくくらましていたが、グレイシー家の恥として先代の屋敷の主であるジョージ・グレイシーがガスを半ば誘拐するように屋敷につれてきて屋敷から出さないようにしてしまった。   そしてジョージが死んで屋敷がマスター・グレイシーのものになると、マスターはガスを危険人物とみなし、マダム・レオタにガスを呪ってもらった。   ガスは屋敷の猫を溺れさせようと井戸に近づいたが、呪いの作用で足を滑らせて自分が井戸へ落下。溺死してしまった。
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