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庭をぬけると、そこはいよいよ屋敷の入り口。
ギギーッと、不気味な音を立てて開く木の扉の向こうは、広々としたホワイエである。
そこには正面に、わずかに火を残した暖炉があり、その上には若い男の肖像画が掛けてある。
この人物こそが屋敷の主人、ゴーストホストことマスター・グレイシーである。
(※彼の本名はジョージ・グレイシーJr.であり、マスターは主人という意味だが、この小説ではマスター・グレイシーで統一する)
ここで彼のことを説明しておこう。
時間は遥か昔にさかのぼる――
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