第二章・・・welcome to the haunted mansion

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●マスター・グレイシーについて     ホーンテッドマンションの主人としてゲストに屋敷を案内してきたゴーストホストは、本名をジョージ・グレイシーJr.といい、1890年10月31日に生まれた。   彼は裕福な家庭の子で、英才教育のために数々の名門校を卒業したが、若くして母に父を殺されたため、跡継ぎとしてホーンテッドマンションに住むこととなった。   父親を殺されたショックからか、彼はそれからオカルトに興味を抱き、父を呼び戻そうと霊媒師を探した。   そんな中で彼は最初の妻となるリリアンと出会い、結婚。 しかし彼は霊媒師探しを諦めなかった。 そしてニューオーリンズの地にて女性の霊媒師を発見。霊媒師はマダム・レオタといい、優れた力を持っていた。     マスター・グレイシーは彼女を雇ってホーンテッドマンションに住まわせ、毎日のように交霊会をやらせていた。 そして交霊のために莫大な出費をしていたが、それを見ていておもしろくないのが妻のリリアンだった。   リリアンは夫を惑わしたマダム・レオタを激しく憎み、殺そうとまで考えたが夫は耳を貸さない。 仕舞いにはマダム・レオタの策略に掛かって、リリアンは死んでしまった(それについては後ほど詳しく)。   リリアンが死んでからはマスターはますます交霊に金を使い、ついにその莫大な財産を使い果たしてしまった。   金に困ったマスターは、金が目的でエミリーという女性と結婚。 しかし結婚早々エミリーはマダム・レオタによって窒息死させられ、ついにマスターは気が狂ってしまう。最期は1942年2月29日、屋根裏で首を吊って死んでしまった。
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