鍵の断片

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(コウ)「あれから俺も自分なりに色々調べてさ。」 (ユウリ)「そうか… 『神隠し』と言われる人さらいが、この村の近辺で行われていたのか…」 コウが警察の極秘情報から得た情報だった。 この山、詳しい言うと『村』の近辺で人が消える事件がいくつか起きている話だ。 世間でこの話が持ち出されないのは、この事件での行方不明者の数からだ。 一ヶ月に3、4人消えるらしく、多い時で七人も消えたらしいのだ。 この異常な数に、パニックが起きると考えられ、警察から情報の公開が禁じられている。 (ユウリ)「…入れないようにできないのか?」 (コウ)「何度か試みたようだが、次の日に破壊されている。不思議に思った警官は見張り中に行方不明ときた…」 (ユウリ)「なんだよ… それ…」 (コウ)「だから俺たちが何とかしなくちゃいけないんだ。あの事件の生存者なんだから。」 (ユウリ)「あぁ。」 二人は村の探索を始めたのだった。
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