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かつかつかつ…
階段は螺旋状に下へ下へと向かっていた。
ある程度降りると、そこにはトビラがあった。鉄のトビラだ。
ギイイイ…
中は体育館の半分くらいの広さで、何もない… いや、部屋の奥に頭巾を被った男が一人いた。男の手には血のついたノコギリがあった。
(ノコギリ男)「ぐあぁあ!」
(コウ)「く、来るぞ!」
(ユウリ)「わかってるから!!」
二人は部屋の両端に逃げ、男のでかたをうかがった。男はコウに向かって走ってくる。
(コウ)「あぁもう!」
パンっ!パンっ!
コウの拳銃が火を吹いた。弾は男の頭に当たり、男はその場に倒れた。
(コウ)「やったか…」
(ユウリ)「…まだみたい…」
男は起き上がり、コウへ向かってまた走ってくる。
(ユウリ)「わぁー!」
ゴキっ…
ユウリは男の後ろから走って近づき、石で頭を強打した。
これに耐えられず、男は倒れた。男の頭巾に血が染み、床を血の池で広めてゆく…
(ユウリ)「もう疲れたわ…」
(コウ)「俺も…」
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