†初恋†～運命の出会い～

第一章：出会い

早速窓から外を眺めていると、近くで誰かが席に着く気配がした。

チラッと隣を見てみると、さらっとした黒髪が印象的な女の子がいた。

その子は、高校１年生にしては少し大人っぽく、背も高く、スラッとしているように見えた。

といっても、俺は他の人に比べると身長は低い方だったから、誰でも背が高く見えた。

《………綺麗な子だなぁ～。》

と、心のどこかで思ったが、今まで転校が多かったせいで恋愛の【れ】の字も知らなかった俺にとって、この出会いが運命だとは気付くはずもなかった。