『冷蔵庫』

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むか~し、昔の少し昔。 ある所にとても美しい姫がおりました。 姫が好きな事、それは食べる事。 大量の食べ物がそばにないと安心出来ず、冷蔵庫は溢れ、中の食べ物を腐らせる事も度々でしたが、とにかくいつもいっぱいにしておかなきゃと脅迫観念の如くに詰め込みます。 食べ物でいっぱいの冷蔵庫は本来の役目を果たせずにとても悲しい思いでいっぱいです。 冷蔵庫の悲しみはいつも大量の食べ物を運ぶ役目の車も知っていました。 車は冷蔵庫をいつも心配していました。
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