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まだ始業式も始まっていない時間帯に鳴り続ける腹の音。まぁ、慣れっこやけど。
「なぁ~ナナセ」
「なに」
ずしっと頭に重みがかかる。大倉の腕だ。何だこいつ、身長自慢か(わたしも160あるけども)。
「始業式終わったら~」
「…うどん?ラーメン?」
「焼きそばっv」
うれしそうに声をあげる大倉。それにあきれた笑みを返しながら、頭の上から重い腕を退けた。
「…ははっ、今日こそは負けへんからな!」
「よう言うわ~」
大倉の間延びした言い方に若干いらっとしながら、お互いに構えて。
「「っせーの!」」
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