告白、そして――

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   車を走らせると、しばらくして麗ちゃんは眠ってしまった。  起こさないようスピードを抑えて、安全運転で家の方へと向かう。 「そう言えば、麗ちゃん家の場所が分かんねぇや」  まさかホテルに連れ込む訳にもいかないし、起こすのも悪いよな。  取り敢えず、家の近所のデカイ駐車場がある植物園に行くことにした。駐車場に車を停め窓を全開にして、麗ちゃんを残して車外に出た。 「早めに起きてくれないかなぁ」  春風が、植物園から花の香りを運んでくる。その甘い香りが心地好い。 「坂本さん。どこ、ここ?」 「良かった。早めに起きてくれたよ」  まだ酔いが残ってるのか、ふらふらとした足取りで車から麗ちゃんが降りてきた。 「いい香りがするけど、本当にここはどこなんですか?」 「植物園だよ、来たことないかな? 俺ん家の近くなんだけど」 「初めてです。植物園があることも知らなかった」  地元の事なんて、結構知らないもんなのかな。小学校の遠足でも来たと思うけど。  まあ、どうでもいいかな。 「麗ちゃん、帰ろうよ。送っていくから」
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