告白、そして――

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   モデルクラスのスタイルとルックスに、柔らかな物腰。こんな女の子が、彼女だったなら。  カフェで話しながら、一瞬そんな風に考えていた。 「坂本さん。その後、彼女とかはできました?」 「出来ないよ。だって、この顔だぜ」  バイト時代から、いやその前から老け顔と内気気味な性格で、女の子にモテた記憶はない。  また、彼女が出来ても優しすぎるとか言われ、フラれるばかりだった。もう、何年も彼女なんて出来ていない。 「坂本さんみたいに、優しい人ならすぐに出来そうなのに……」 「麗ちゃんこそ、こんなに綺麗になっちゃってモテるだろ?」 「モテないですよ。仕事が忙しくて、それどこじゃないですし」  麗ちゃんは、とある商社の社長秘書をしているらしく、忙しい日々を過ごしているようだ。  社長秘書なら忙しいし、男どころでないのは分かる。  でも…… 「まあ、第二秘書なので多少はお休みも頂けるんですよ」 「だったら、彼氏を探してみたら?」 「そうですよねぇ……」  その時、オレその彼氏候補にって意識は少しもなくて、昔のバイト仲間との雑談くらいの軽い気持ちで言っていた。  その後、携帯番号が変わってない事と変更したアドレスを教え合い帰った。  これが、二人の始まりの日だった。  そう、苦痛の日々の始まり……
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