告白、そして――

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   その夜、麗ちゃんからメールで早速って感じの食事のお誘いが来た。  しかも絵文字たっぷりで、可愛いらしい感じのメールで何だか誤解しそうだ。 「麗ちゃんは俺と、どうなりたいんだろ。まぁ、メシくらいだったらいつでも行くけどさ」  二人とも日曜日が休みなので、次の日曜日に約束をした。  店の方は、麗ちゃんが予約してくれるそうだ。予約って、話しが大袈裟じゃないか? ファミレスとかで、いいだろうに。  日曜日――  麗ちゃんの指定した場所に、車で迎えに行く。 「坂本さん。まだ、この車に乗ってるんですね。あっ、でもナビ付けたんですね」 「金がないからね。まあ、乗りなよ」  ファミレスでバイトしてた頃に、ローンを組んで中古の国産車を買った。未だに乗ってるのは、金の問題じゃない。  この車が、気に入っているからだ。  麗ちゃんが、助手席に乗り込むと勝手にナビを操作する。 「良く出来るね。女の子ってそういうの苦手だろ?」 「麗の車にも同じナビが付いてるんです。行き先は、ここでお願いしますね」  ナビが、機械的な音声案内を始める。指示通りに、車をスタートさせた。  助手席の麗ちゃんはご機嫌で、鼻歌を歌っている。なんだか、ペースを握られてる気分だな。    
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