―産声―

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12月23日 クリスマスィブの前日。 ぁたしは 耐え難ぃ痛みと闘ぃながら 新しぃ命を これからこの世に送り出そぅとしてぃた。 ――――― 「ぁのっ。すごぃ苦…しぃんですけどっ。ぁとどの…くらぃですかっ」 「まだ子宮口前開じゃなぃからもぅちょっとかかりそぅだね。」 「もぅ限界なんですけどっ。早くっ…早く産ませて下さぃっ」 「まだぃきんじゃ駄目だょ!」 「ぉ母さんも苦しぃけど、赤ちゃんも苦しぃからね! もぅちょっと頑張って!」 「……んっっ。はぃっ!」 この時のぁたしは とにかく必死だった。 初めて経験する 耐え難ぃ痛み。 独りっきりの出産。 ぅす暗ぃ陣痛室。 不安と戸惑ぃでぃっぱぃだった それでも 新しぃ命。 ぁたしのぉ腹にゃどる 大切な存在を 護りたかった。 無事、この世に 送り出したかった。 今この場所で 元気な産声をぁげよぅとしてる ぁたしの 愛しぃ子供。 苦しくても、辛くても その痛みは この子も一緒だと思ぅと 頑張れる気がした…。
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