no,1 私を殺して

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  知らない人達に辞める理由を教える義務など私にはないし、何より面倒くさい…     予定のない毎日を過ごし、堕落な生活を満喫中。夢のような生活。自分のためだけに時間を費やして、自分を使って思う存分誰かのために何かを助ける…私の理想的な有意義な一日を私は幸せなんだと思う。     そんな日々を過ごし、今日の私は下町の馴染みの店長がいる古着屋に行く予定。     店に着き、入ると店長は店の奥にあるレトロな椅子に座っていた     店長「衿ちゃんじゃないか」   「久しぶりですね。」   店長「で、今日はどうしんたんだ?」   「ん?いやね、最近今の生活に満足しているんだけどこのままでもいいのかなって思ってね…」   店長「今はいいんじゃないの?満足してるってことは幸せってことだし、衿ちゃんが望みたいことがあるのならそれを頑張ればいいと思うよ」   「私の望みね…」     衿はレトロな椅子に座りながら、自分の望みを思考していた。     「私がしたいことね…」     店長「そういえば友人の言葉なんだけど、(望むこと自体は悪くはないけどきっと望むことに嫌気が差したり、予定外なことに遭遇するから気を付けて…じゃないと壊れるよ)だって」   「なるほどね…最後の言葉は理解しかねるけど要領は得たわ。ねぇ、その人どんな人なの?」   店長「どんな人?陽気な奴だけど人に心を開かないやつだよ。職業は心理学士で近々辞めるらしいね。あ、もしかして気になった?」     店長、嫌な笑い方をするなよ    
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