分岐点

8/8
前へ
/112ページ
次へ
数分もしないうちに青年を捕まえた由宇。 「…痛い…何をするの…」 由宇は嫌がる青年のポケットや鞄を探り出した。 中から思った以上の品物がたくさん出てきたのだ… 「…おいっ…こんなことやっちゃいけねーて学校でならったろ?」 「…知らない…」 由宇は切れて青年の腹部を殴った。 青年はうずくまった。 やりすぎたと由宇は思ったが… 「…これ以上やるなよ」 「やりません…」 あっさりしていた… 青年はにっこり笑った。 「なに笑ってんだよ…てめぇ名前は?」 「…北野陽…だよ…」 また陽はニタっと笑った。 「俺は坂野由宇だ。お前の名前は一生忘れない…初めて殴ったからだ…」 陽は会釈し、足早に去っていった…
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加