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『郵便屋さん
いつもご苦労さんじゃなぁ~。
じゃワシは急ぐからまたの。
あっ!!
そうじゃ、この間、隣の家の手紙が間違えてウチにはいっていたんじゃ……。
お前さんも、そういうのは気をつけなさい。』
ためぞうは、またスタスタと歩きはじめた…。
ホストの男は口を、あんぐり、あけたまま。
去って行くためぞうの後ろ姿を見送った……。
次に、ためぞうが向かった先はバス停。
「ワシは若返っても、
若い者には、ついていけん。
ワシのやり残したこととは一体なんなんじゃ…?
大きな木よ。教えてくれんかの…。」
家の近くのバス停で降りたためぞうは、肩を落としトボトボと家へと向かい歩いていた。
夕日の淡いオレンジ色が
そんな
ためぞうを寂しげに照らした
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