胸の痛み

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肩を落としトボトボと歩いていると、ためぞうは家の前に誰かが立っているのに気が付いた……。 (あれは春菜ちゃんじゃ。) ためぞうは急ぎ足で近づいて行くと春菜も、それに気が付いたのか寄ってきた…。 「えっーと… ためぞうおじいちゃんの弟さんの、お孫さん。 こんばんわ。」 春菜は、ニコリと微笑む…。 『…こんばんは。 何か御用かな?』 「えぇ。ためぞうおじいちゃんに渡すものがあってきたんだけど…。 いくら呼んでも返事がなくて……。」 『たっ、…ためぞうじいさんなら… ちょっと用があってね。 ワシが送っていったんじゃ!』 「そうですか……。 あっ!いけない。 もぅこんな時間。あたし母さんの病院いかなきゃ! えっーとこれ。 ためぞうおじいちゃんに渡しといて下さい。宜しくお願いします」 そういうと春菜はペコリと頭をさげて走っていった。
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