樹齢80年の奇跡

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《ためぞう…あなたに、私のエネルギーをあげましょう。 だから…ためぞう…やり残した事をしてください… 一緒に育った、あなたへ… 私からの……最初で最後の送りものです…。》 『なにやら、ワシには、よくわからんが…くれるというもんは…もらわにゃいかんぢゃろうなぁー。 ワシの大きな木よ…ありがたく受け取ろう……』 その時だった……… ビュゥゥーー。 とても強い風邪が吹いた… ためぞうは…目を覚ます。 (夢か…。どうやら、お迎えでは、なかったようぢゃな…。) 独りつぶやく、ためぞうは、そこに何とも不思議な、光景を見た……………。 『なっ………なっ………… ない!!!大きな木がぁぁ! ないぢゃないか……』 ためぞうは、目をこすり…もう一度、大きな木があるはずである場所を見る…… 見る………見る…………。 やはりない……。 『ワシは、とうとうボケがきたのかのぅ………。』
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