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愛されてるという
ことに 気付くのは
なぜだろう
こんなにも遅くて
深い愛情を
受け入れられなかった
あの日のぼくに涙した
強くなれるかな?
曖昧なままじゃ
いけないんだよ
ほら 顔を上げれば…
たくさんの迷い 道
堕ちてゆく 限りはなく
誰からの言葉も
耳を塞いでいたよ
聞くことさえできなくて
だけど なんでだろう
きみの声は
ぼくを 呼び起こす
愛されることを
信じられないくらい
成り行きの恋を
繰り返したのかもしれない
誰でも良い誰かに
ただ“必要”と
されたかったのかな
きみは すこし笑う
手を差し出しながら
すべてを知った
ぼくを まっすぐ見て
こんなにも
誰かに想われたり
自分を変えてまで
向き合うことをしなかった
ぼくはいつだって
逃げ道を作っては
自分を守っていたよ
すこしずつ
はがれていく
こびりついた
歪んだ過去
きみはいつだって
自分を貫いていて
間違えた愛しかたをする
ぼくを 愛してくれたよ
だから ぼくは
不器用なりに
ほら 顔を上げて
笑ってみるんだ
もう きみの手を離さないよ
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