遠恋

2/2
前へ
/64ページ
次へ
      はじめて会った日   迷子のふたり 行き交う人混みで   ぼくら 電話越しに 待ち合わせ       はやく見つけて 凍えるちいさな手   祈るように 向けた視線     高鳴る こころ   笑顔のきみがいた             泣きたくなるほどに   さびしい思いもしたね     距離はふたりを 何度も引き裂いたよ     だけど それでも どこか繋がっていたんだ     きみの声を聴くと   不思議と落ち着いたよ     気持ちは きっと近くにあった               どんなに会えなくても   どんなに喧嘩しても     きみとならずっと 乗り越えていけるって   信じていたんだ       初恋よりも いつしか   大きな恋に なっていっていたよ       なのにどうして?                               今でも まだ   思い出してしまうほど     夢中になったの   あれは 二度目の恋       .
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加