133人が本棚に入れています
本棚に追加
もう、こうするしか道はない。
罪を罪で隠すような、愚かな行動ということは分かっている。
しかし、もう限界だ。
もう耐えられない。
分かっている。全ては自分の弱さ所以(ゆえん)ということは。
だが、あいつらのやっていることは正しいわけではないだろう。
そうだ。正しくなど、ないのだ。
私が――正しいのだ。
自分の罪を隠すためではない。
自分のように、あいつらに脅かされる者を無くすための、正義の行動なのだ。
ならば、やるしかない。
さあ、私は「脚本家」。
殺人劇の――、幕開けだ。
最初のコメントを投稿しよう!