②~八歳の時~

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②~八歳の時~

私は死ぬのかと思った。母が私に包丁をむけている。なにがなんだがわからなかった。ただこわくて泣いていた。母も泣いていた。ああ。きっと私が泣かしたのかと思った。私がいるから母は泣いてるんだなって。母は怒鳴り、自分も死のうとしていた。私はただ謝るしかできなかった。 『ごめんなさい』 ただそれをずっと繰り返していた。それ以上なにも言えなかったのだ。
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