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結局、半ば彩名先輩に押されて、アタシは工藤君と帰る事になった。
「…………;」
何か二人っきりになると、喋りにくい。
何を話せばいいか分からなくなる…。
カイト「なぁ、お前マネージャーになるの?」
ミライ「なるって言うか……なってもいいの?」
カイト「何で俺に聞くんだよ。」
ミライ「…だって……迷惑って思われたら…ヤダもん。」
カイト「………。」
何か言ってよ。
言ってくれないと、悲しくなるじゃん。
カイト「お前さ、サッカーの事分かるの?」
ミライ「………。」
カイト「ん?」
ミライ「…い……。」
カイト「え?」
ミライ「…分かんない……。」
カイト「そんなんで、マネージャー務まると思うの?」
ミライ「……。」
カイト「無理だろ?どうせお前も、あの女達みたいにすぐ辞めるんだろうし。」
ミライ「違うもん!アタシは、あの子達と違うもん!!絶対、何があっても辞めないわよ!!!」
ポロッ
あれ?
何か涙出てきちゃった。
早く泣き止まなきゃ。
工藤君が困る……。
ヒック
ダメだ。完全に止まらなくなった。
どうしよう……。
ギュッ
.
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