頭の中の住人達

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*          一人目が言う。 「あーあー、またか…」 二人目が言う。 「あぁ…また泣いた…アイツ殴ってきていい…?」 三人目が止める。 「やだぁ!止めてよぉ!」 四人目が言う。 「知らない。関係無いから。」 そして再び三人目。 「でも…でも…」 恐る恐る見る視線の先 『それ』 に気付いて 一人目が言う。 「…そうだな… コイツの弱い精神じゃ、後どれ位『奴』を抑えられるか分らない」 その言葉にハッとなって、 二人目と四人目は『それ』を見る。 ガッッ ギンッ! ギンッ! ガキッ ガチャン! 鉄格子の扉に掛けられた 何十もの鎖 そのうちの一本が 引きちぎられ 落ちた。 「…しゃーねぇな…」 「…面倒くさい…」 二人目と四人目の言葉を聞いて 『五人目』を 抑える為の 新しい鎖に手をかける。 「「「「悪いが、お前は外に出せない」」」」 *image=251949403.jpg
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