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それから2人の距離は急激に縮まった。
待ち合わせはどこに行く場合でも新宿である。
もはや、暗黙の了解だ。そんな事が二年も続いたある日。俺は新宿駅のホームで彼女にプロポーズしてしまった。
自分の気持ちが抑えられなかったのだ。
「少し、時間を下さい」そう言い残して1人電車に乗って帰ってしまった。
3日後、彼女から連絡が「ごめんなさい」…薄々は分かっていた。
理由は出会いかたが嫌だったのだ。付き合ってる過程には何の問題もなかった。
出会い系と言うのがだめだったのだ。心が受け入れない以上無理なのだ。2人はまだ若すぎた。
精神的に未熟だったため受け入れられなかった。
俺にとっての初めての大恋愛。まさかこんな形で終わる何て…。
「初恋は実らないって言うけど本当なんだな」
………あれから3年がたった。まだ俺は彼女の事を引きずってる。
いや、新しい彼女ができなかった訳じゃない。
…忘れられないんだ。
意を決した俺は新宿へ向かった。彼女を忘れる為に。「…3年ぶりか」。
3年間、新宿には来れなかった。でも新しく歩き出すためにもう一度来たのだ。
だが、神様のイタズラか、俺は何と彼女と再会してしまった。
「久しぶり」、声が震えてる。
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