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そして、朝。
「さすがホームランだ!!、ん?夢か…」
俺は目覚めた。っていうかどんな夢を見ていたんだろうか………
「まぁいいか…」
まだ頭がホワホワしている。
「とりあえず顔でも洗うか…」
そう思い、俺はドアに向かった。
そして…ドアノブに手をかける刹那。
「朝やで~!!」
ガンッ!!
「小指がぁぁぁ……」
「あり?起きとったん?」
足の小指がドアに襲撃され、俺は倒れた。
「ノックしてから入れ…」
「ごめんね~、早くせんと遅れますえ~」
「今行く…」
凛は階段を降りていった。
痛い…
普通に痛い…
「くそ、朝から、こんなんかよ」
なんとか立ち上がり、階下へと向かう。
「おはょ~」
「おぅ」
味噌汁のいい匂いと、玉子焼きが俺を出迎え、食欲が増す。
が、昨晩の筑前煮といい玉子焼きといい、凛の作るものはスケールが違う。
どれぐらい違うか、例えるなら、目玉焼きにかけるのは醤油派?ソース派?と聞いているのに、ケチャップかな?と答える人ぐらいだ。
「なんだこの量は………」
「あちゃ~卵が無くなっちった」
そりゃそうだろ、こんだけデケェんだから。
食べやすい大きさに切り分けてあるので、つまみ食いしてみた。
くそっ、うまい。
凛はまたプリプリしてるが、気にしな~い。
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