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結局、学校に着いたのは遅刻3分前だった。
「ふぅ~、間に合ったか」
俺は靴を履き替え、教室に向かった。
が、
「十~夜くん☆」
俺は振り向き様に声の主を殴り飛ばした。
違う人だったらどうするか?知らん。
俺は床で伸びている教師を見下した。
神様、俺…お願いしましたよね?…バリバリ記憶残ってんじゃないっすか。まぁ一階から落ちただけじゃあな…
「何するか決まった?」
いつの間に復活したんだコイツ…
「まだだけど………とりあえず勉強かな?」
「あいつらがするかねぇ」
「わかんねぇだろ」
「まぁ頑張って、十夜くん」
教師は俺と逆方向に歩きだした。
登校時間の終わりを告げるチャイムが鳴り響き、俺は教室に走った。
ガラガラ…
「お~す十夜」
「おぅ」
一般的にヤンキー=朝はいないという感じだが、コイツらはいる。前に理由を尋ねたら、『学校始まんのに学校いなくてどうすんだよ』トカ言ってたが、コイツらは何処かズレてる気がしてならない。
「時にお前ら…」
ヤンキーどもの目が俺に集まる。
「勉強しねぇか?」
…
…
…
この沈黙が痛い。
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