哀しき誤算

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翌朝 今日は珍しくドラゴンに一喝される事も無く、俺は通学路を自転車を走らせる。 今日も彼女のマンションの前を通って見た。 自転車を停めて窓辺を見上げる。 彼女が窓辺に立っている。 不思議と今日は笑顔だ。 笑顔で、俺を見て手を振っている。 「見つけてくれて、ありがとー」 澄んだ声が、俺の耳に届いた。 「Bye-bye、俺の美人ちゃん」 俺も手を振り返した。 学校に向かって、自転車を走らせる。 「ヨシッ!今日から俺は遅刻常習犯のイケメン王子からは卒業するぞー」 俺は思いきり叫んだ!! なんという、清々しい朝だ! 俺は思いきり伸びをした。 終わり
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