君との出逢い

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俺は今日もドラゴンから一喝され、遅刻覚悟で通学路を自転車をかっ飛ばす。 初夏の生温い風を切って学校に走るイケメン王子!それは俺の事だ。 「決まってるぜ」 通学途中にあるマンション街の中の中古マンションの前を通り過ぎようとした時。 マンション4階の窓辺に佇む美女ひとり発見。 胸元の大きく開いたヒラヒラ系の白いワンピースを着ている。 それが、彼女との出逢いだった。 彼女は、思い詰めているような表情で深く悲しい目をしてこっちを見てる。 「さては、俺に惚れたか」 やべっ、遅刻だ~ 後ろ髪を引かれる思いで俺は学校に走った。 翌朝、俺は今日もドラゴンの一喝を巧くかわしながら自転車を猛スピードで学校へ走らせる。 彼女のマンションだ。 窓辺を見上げた。 彼女が居る。 「おはよー俺の美人ちゃん!」 と呟きながらマンションを通り過ぎようとした瞬間! 「たすけて…」 微かな声が俺の耳元をかすった。 嫌な予感がした…。 咄嗟に俺はマンションの前に自転車を停め,彼女の居る部屋の4階に通じる長い階段を猛ダッシュでかけ登った。
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