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気付けば私はどうすることもできなくなっていた 私は立ち尽くしたまま 何の意味もなくなったナイフを握りしめているだけだったのだ それでも そいつは私に向かって逃がしてほしいと言い続けていた 私は生涯 一度もこのような質の声は聞いたことがなかった
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