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男は取り敢えず身を起こし、手渡された水に口を着ける。
「…仕事?」
一息着いた男が億劫気な声を上げる。
「はい正解。とっとと起きて」
「今日ちょっと無理…」
子供の様な言い訳と共にベッドに倒れ込もうとする男だったが、相棒である女はそれを許さない。
「いいから来なさい」
「…後生だ…頼む、ファフ」
毎度の事に呆れながら、それでもファフと呼ばれた女は慣れた物。
「あんたの後生は聴き飽きた」
首根っこを掴み、無理矢理ベッドから男を引き摺り落とす。
「…ああ、ベッドが遠のく」
「諦めなさいって、旦那」
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