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「ちょ…玄関開けて」
「はいよ」
両手ふさがってるからな…。
あっそうだ…。
コイツらが誰かってことも言ってなかったな…。
もう分かると思うけど…つーか絶対分かるけど、コイツらは…
俺の中学からの親友の松田魁と、その彼女で、麻紀の親友の佐藤綾。
「サンキュー。んでさ…これキッチンに持ってって」
俺は、魁に弁当箱を渡した。
「ん、分かった」
俺は、麻紀をソファーに寝かせて、その隙間に座った。
「ねみぃ…」
「起こしちゃったもんな俺ら…。ごめんな」
「いや…別にいい…。あのまま寝てたら永久に寝る気がするしな」
「はは。こんないい天気だもんな」
「やべ…マジ眠いんだけど…」
「亮明日バイトか?」
「え?なんだよ急に…。…まぁ、明日は普通にバイトだけど…」
「そうかぁ」
「聞いただけかよ…」
「おー。聞きたくなったから」
「なんだそれ…」
俺は呆れたように笑って麻紀を見た。
麻紀は、俺にピッタリくっついて、気持ちよさそうに寝ていた。
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