登城

5/7
前へ
/947ページ
次へ
信長が来た。   大きな足音…   堂々としたその姿…     信長の後ろに美しい小姓が続いて入って来た。       「竹はもう良い… そこに刀を置いて下がれ…」       「はい!」       秀政は深々と頭を下げた。       「堀秀政でございます。 お初にお目にかかります。   この度は過分な厚遇を以て取り立てて頂き、言葉にも出来ない程感謝致しております。」       信長はいきなり秀政の顔を持ち上げて“ニヤリ”と笑う。       「噂に違わぬ美童だ!     気に入った!」       秀政は信長の迫力に負けたかのように言葉を無くし、信長の目をじっと見ている。      
/947ページ

最初のコメントを投稿しよう!

855人が本棚に入れています
本棚に追加