登城

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「儂は我が儘で 気まぐれで   恐らくお前を困らせるぞ!」       そう言うと信長は立ち上がって縁側に出て振り返り、秀政を手招きした。       「尾張の大うつけは天下統一を果たせると思うか?」       秀政は答えに困ってしまった。   信長がどのような答えを待って居るのか…     “試されている…”       「自分の気持ちを自分の言葉で申してみよ!」       「はい…」       「即答出来ぬと家に帰すぞ…」       「私は…」       秀政は信長の隣に並んで立ち唇を噛みしめてから信長の問いに答えた。    image=192229493.jpg
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