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同じクラスとはいえ、一度も話したことはない。
昔の私だったら…一緒に話してる女の子に入ってるだろう…ワラ"
「あれ?秋月じゃねぇ?」
和田君が席に着くと、私に話しかけてきた。
「は?」
昔の名字を知ってるなんて…驚いてしまった。
「だから、お前秋月だろ?何で名字変わってんの?」
「親が離婚したからです。スミマセン…和田君のこと覚えてないんですけど…。」
「まじで!?オレ、秋月と同中なんだけど…。」
いたかもしれない…。
でも、私は昔のことを思い出したくなかった。
「秋月って変わったなぁ。何て言うか…真面目…。」
言われたくない…。
ってか…
昔の私を忘れて。
「秋月って…呼ばないでください。私…藤原ですから…」
「悪い!!」
やっぱり、思い出したくないし思い出せない。
そんな自分を酷いと思った。
いつの間にか…担任は教室からいなくなっていた。
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