1人が本棚に入れています
本棚に追加
朝、艶やかな夜明けに、僕は目覚めた。
何時もなら、時間ギリギリに起きるのだが、今日は、違うみたいだ。
完全に陽が昇る前だから、やっぱり少し肌寒い…。
『さむっ。』
思わず声に出してしまった(笑)。
『…れ、秋陽(あきひ)じゃね?』
ふと、家の前の通りに目をやると、クラスメイトの神谷秋陽(17)が、走っていた。
秋陽は俺の隣の席の奴。進級してから同じクラスになった。なんだかんだ言って、年上年下、男女関係無く仲良く成れる奴だ。
その秋陽が此方に気付かないかと眼見為てみる(笑)
『…』
案外気付かないもんなんだな。詰まんね。何て思ってると、
『おはよー』
って挨拶してきた。
『!ぅあ、わ、おはよ』
どもったし…
『(笑)じゃね』
行ってしまった。しかも笑われた…。なんか悔しい。どもってなんよ自分。
そんなこんなで、支度の時間に成ってしまった。学校で何言われるだろう…
最初のコメントを投稿しよう!