第一章:能力の芽生え💋

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彼女の名前は安田美渚(みな) 職業は単なる派遣社員 でも彼女には他の人とは違うところがある それに彼女が気付いたのは中学二年生の時だった 彼女にはその時タカシくんという彼氏がいた そのタカシくんとある日の夕方にキスを、初めてのキスをしたのだ ドキドキと高鳴る左の胸が押さえられない タカシの腕が彼女を包み、優しく唇を重ねた その瞬間だった 彼女の脳裏にドッと声が、意識が、記憶が流れ込んできた ―好きだよ、美渚… という大きな意識 ―唇、やわらけー という意識 ―やべぇ、立ってきた という意識もある そんな意識を一度に受けて彼女はパニックになった そして目が覚めたときには病院に 原因は分からなかった 彼女が何も話さなかったからだ それにタカシくんとは別れた 意識の中に ―美渚よりも麻理の方がいいんだけどな~ という意識があったからだ
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