CLUB UNDERWORLD1 ~temptation~

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「貴方は誰なの?」 絢芽は男に尋ねた。 「これは失礼しました。私はカイト。よろしくお願いしますレイラ"様"」 カイトと名乗る男は帽子を取り、紳士のようなお辞儀をした。 女は息を飲んだ。 (カッコいい…) 整った顔立ち、つぶらで悩ましげな瞳、薄い唇、真っ黒で柔らかそうな髪。 まるで人間とは思えない美しさだ。 『レイラ』は手を出し言った。 「本当に嫌なことのない世界へ連れて行ってくれるの?」 カイトは微笑み、その手を取って跪(ヒザマズ)いた。 「もちろんです、レイラ様。」 手の甲にキスをした。
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