雨の降った夜

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家に着いたので「じゃあ。」そう言って小春に別れを告げた。 それから真っ先に風呂場に向かう。 洗濯カゴにバックから汗で濡れたタオルなどを突っ込み、脱衣所には雨で濡れた衣服を脱ぎ捨てた。 サァァッ… 「…ふぅ」 キュッ‥ ガチャ、パタン‥ 「バスタオル、バスタオル…」 バスタオルを掴み、バスタオル一枚でキッチンに向う 冷蔵庫から水を取り出してコップに注ぎ、それをイッキに飲み干す。 階段を上り、自分の部屋のベッドに倒れ込む ボフッ‥ 枕に顔を埋める 「短かったなぁ‥入部してから引退まで…」 ゴロンと仰向けになり 「もう少しあのメンバーでバスケット続けたかったなぁ」 それはもう悔やんでもどうしようも無いこと。 あと少しセンスがあったら あと少し練習を死ぬ気でやってたら そんなことを繰り返し考える。 もうどうしようも無いのに。 俺はそのまま、目を閉じて疲れに身を任せ眠りについた。
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