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「…え?な、なに?」
「洗ってくれねぇの?ココ…」
室内の温度は蒸気で汗ばむくらいだけれど、どくん、と違う熱さが体中を駆け抜けた気がした。少しのぼせているのか、うっすらと目元を上気させた珪哉は、いつの間にか張り詰めた自身を僕に見せつけた。
「な、何言ってんだよ」
「てか、お前…」
「うわっ!」
戸惑う僕の腰のタオルを一瞬で剥ぎ取り、反応はしていないけれど露わになった僕自身をじっと見つめる珪哉。
「ちょ、もう上がらないと…」
「お前、さっきちゃんとココ洗ったか?」
「あ…洗ったよ!何言うんだよいきなり」
「ずっとタオルしてたろ?そんなんでちゃんと洗えたのか?」
「失礼だなぁ、洗ったってば。僕、先に上が…ひぃっ!」
がく、と体が崩れ、床に片膝をつく。珪哉がバスルームを出ようとした僕のそれへ、泡に濡れた左手を伸ばしたからだ。
「っ、ちょ…やめ…」
「お前が大人しくしてれば、すぐ終わる」
ぐりぐりと握り込まれ、不意の事に力が抜けた。珪哉は器用に僕をするりと引き寄せる。2人は狭い洗い場でお互いの体を挟むように座る格好になり、密着した体の間でそれぞれの分身が触れ合った。
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