白い部屋

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だけど、歩いたことで更に酔いが回り、だんだん僕の体はフラつき始めて。ヤバいと思い、近くの石段に腰を下ろす。 グラグラと脳が揺れる感覚。視界も歪んできていた。 「…うぅ、やばい…」 猛烈な吐き気に襲われ、だらしないがその場にもどしてしまった。フラフラと立ち上がり、暫く歩くと公園があった。水飲み場にやっとの事で辿り着き、顔に水を浴びる。 ベンチに倒れ込むように寝転がり、手の甲を顔に当てて気分を落ち着かせる。猛烈に眠い。僕の意識がだんだん闇に飲まれる寸前。 ジャリ、と砂を踏む音が聞こえ僕はうっすらと目を開ける。そこには誰かが立っていたけれど外灯のせいで逆光になっていて顔が見えなかった。僕はぼんやりとした人影を確認して今度こそ意識を飛ばしてしまった。
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