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「あのなぁ……平常点も成績に入るんだぞ?」
「……ならバレない様に寝る……」
幾斗との俺にとってはどうでも良い会話に飽きて俺は窓から校門を見やった。
「………不審者か?」
校門の前で無抵抗に歩きながらガシャガシャと校門を鳴らしているスーツを着たサラリーマンで有ろう男が無表情にいる。教師達が何人かそいつを止めようとサスマタを持った事務員と共に警告している。
「………」
俺は嫌な予感がして無意識の内にその光景を食い入る様に見始める。
男の教師の手島が男の胸ぐらを掴んで引き寄せた。
すると男は抵抗せずに校門に当たり、口から何かを落とすのが見えた。だが、俺からの位置では見えないな……
いきなり男は手島の腕を引き寄せてそして………
噛みついた。
「なっ!…」
男は手島の腕の肉を引きちぎって食べ始めた。あり得ねぇ……女の教師で眼鏡をかけている林達、教師が手島を手当てするがどうやら血が止まらねぇらしい。
手島が手をパタリと落とした……息絶えた様だな……手ぇ噛まれただけなのにな……
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