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『繰り返します。現在、校内で暴力事件が発生中で……ブッ!……ガキン!………ギャアアアアア!!!助けてくれ!!止めてくれ!!痛い!止め!ひぃっ!!痛い痛い痛い!死ぬ!!ぐわあぁぁ!!!』
「う……うわあぁぁぁ!!!」
幾斗が本気でビビったらしく派手にぶっ倒れた。リュックの中は……良し、弾もガスも予備がちゃんとあるな……
うわあぁぁぁぁぁぁ!!!
全校生徒がこの放送を聞いて我先にと逃げ出し始めやがった。
「斉藤!来い!逃げるぞ!」
俺は幾斗の手を無理やり引っ張って立たせた。
「逃げるってどこにだ!?」
最早誰も居なくなったガランとした教室で叫ぶ様に幾斗は言う。
「とりあえず身を隠せる安全な場所だ!四の五の言う前に動け!」
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