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「マキ!菊池くんねぇ、彼女に誕生日プレゼントを買うために、休みナシでバイト頑張るらしいよ~。もぉラブラブ~」菊池の肩を突っつきながら、紗香はさりげなく槙村のお尻を触る。
菊池に彼女がいると言う事実と、紗香のセクハラに槙村は有頂天になった。
そんな槙村を、ダメだこりゃとため息をつく麗子の長い茶髪が引っ張られた。
「麗子ちゃん、紗香ママに怒られた~」チャラ男彬が麗子にぴったりとくっついた。
「自業自得。うざい。死ね」麗子は冷たくいい放つと、彬を振りほどいた。
意外とナイーブな彬は大好きな麗子の言葉に涙目になりながら、厨房に駆け込んだ。
「怖い怖い」彬と入れ替わる感じで厨房の入り口から結希がニヤニヤしていた。
結希の存在が気になる麗子は、ムッとした表情でそっぽをむいたが、あんな姿を結希に見られたくなかったから、少し落ち込みながらも笑顔で接客をするのだった。
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