オーナー登場

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理数系の得意な槙村より30分ほど時間がかかったが、紗香は何とか売り上げ計算を終わらせた。 気がつくと、事務所には義美しか残っていなかった。 「義美さんも帰っても良かったのに…」売り上げ一式を義美に渡しながら紗香は微笑んだ。 「紗香ちゃんを一人には出来ないよ。いつも一人なのかい?」いつも槙村がいない時に来るから、本来の状況を把握してない義美。 「いつもはマキがいるから、私が一人の時はマキが休みの時だけですよ。さ、もう帰らなきゃ。奥さんが心配してますよ」紗香はグダグダしてる義美を店の外に追い出し、鍵をしめた。 「紗香ちゃん、今から飲みに行こうか?」もう少し紗香と一緒にいて触ってもらいたい義美が誘うと、明日休みの紗香は頷いた。 この後、義美は紗香には散々触ってもらえたが、紗香の飲みっぷりに財布がカラになり、毎度の事とあって奥さんに呆れられたのであった…。
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