新人歓迎会

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麗子の事をカワイイと思っている結希は、彼女を喜ばそうと呂律の回らない口調で麗子を笑わせた。 一方、紗香が邪魔したせいで彬と瞳は隣同士に座ってても口もきいてなかった。 そんな二人の仲違いの原因を作った紗香は、槙村と一人寂しくウーロン茶を飲む直人の隣に座った。 「湯川さん、大丈夫ですか?」直人は心配そうに紗香を見た。 「いつも酔うとこんな感じだから大丈夫」槙村はさりげなく紗香の肩に手を回す。 「直人は優しい男の子だねぇ…。マキ~、眠い…」と言うと、紗香は槙村の肩を借りてうたた寝を始めた。 やっと静かになったと思いながらも、紗香の可愛い寝顔に見とれていると、瞳の怒鳴る声がした。 せっかく紗香が自分の肩で寝てるのに…、とムカつきながらも直人に紗香を頼むと、槙村は立ち上がった。
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