617人が本棚に入れています
本棚に追加
「何それ!!初耳!!!
いつの間にできちゃったのぉ!?」
「うーん、今日ー」
!!!!??
きょ、今日って…
今日って始まったばっか!
昼前だよ!?今!
「てゆわけでー」
優菜はうなだれるあたしにひらひらと手を振る。
ごめん…涼地……
協力もなにも、優菜に彼氏が早速できちゃってました…
「ちなみに教えとくー。
相手はー廉哉くんー」
…。
「れ…廉哉…?
それはまさか仁科と仲がいい桐丘廉哉くんのこと…?」
「ピンポンー」
優菜は軽く微笑みながら小さく拍手をした。
ていうか!
「ホントに廉哉くん!?
なんか…ベストカップルじゃん!!」
あたしは優菜よりももっと激しく拍手をする。
だって…廉哉くんってめちゃめちゃ人気あるし!!
ガシッ
すごいなー、なんて小声で言っていたら優菜に力強く両肩を掴まれた。
「あかりー!
優菜のことなんかいーからあかりは早く翔くんと仲直りしなさいー!」
いつものふわふわしたような口調だけど目は強く真剣なご様子の優菜。
なんとも有無を言わせない力を放つ優菜からあたしは目を下にそらした。
「………わかった」
最初のコメントを投稿しよう!